20代女性/聴覚障がい
―聴覚障害者と聴覚障害者であることを入学条件にした国立大学を25年3月に卒業する予定ですね。大学ではどのようなことを学びましたか。
総合デザイン学科でポスターなどを制作する平面デザインを学んでいます。
― 就職活動を始めたのはいつからですか。
24年6月から本格的に就活を始めました。
広告会社や新聞社、出版社のようなデザイン職がある会社やデジタルメディアを活用してマーケティングを行うデジタルマーケティングを、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)で請け負う会社にエントリーしました。
― Iさんの大学では教員による就職委員会が組織されていて、就職支援に積極的ですね。どのような支援を受けましたか。
学内で就活イベントが開催されます。
このイベントを通じていくつかの企業を紹介してもらいました。
だた、もっといろいろな企業に出会いたいと思って、「Smile」フェアに参加しました。
―「Smile」フェアは、どのように知ったのですか。
デザイン職を募集する企業は限られているので、まず企業のHPにアクセスして募集の状況や募集要項、就労の条件を確認しました。
その時、企業のHPに「『Smile』フェアに参加します」と書いてあったので興味をもちました。
就活の幅を広げるために、今回はデザイン職に絞らずに、異なる業界の3社の担当の方から話を伺いました。
うちに帰ってから検討してエントリーするつもりです。
― 「Smile」フェアに参加して、どんな感想を持ちましたか。
「Smile」フェアに参加して感じたことは、同じような障がいのある方がたくさんいて、皆さん真剣に就活しているということ。
就活フェアは初体験なのでとても驚きましたし、いろいろな人が集う「空気」を感じることができていい経験になりました。
「Smile」フェアに参加して良かったことは、企業の担当の方と直接話ができたことです。
正社員、契約社員といった雇用条件だけでなく、採用されたらどんな職種でどんな仕事を任されるのかなど、具体的な働き方がイメージできて良かったです。
― 聴覚に障がいがあるとのことですが、企業にはどのような配慮を求めますか。
私は普段タブレットの音声認識ツールを使っているので、仕事でも使えるといいですね。
状況によっては筆談で会話をすることになるので、そのようなコミュニケーション上の配慮をしていただけるとうれしいです。
初体験の就活フェアで、いろいろな人が集う「空気」を感じることができ、良い経験になったというIさんに良い出会いがあるはずだ。