Aさんの場合
20代女性/精神障がい
20代女性/精神障がい
オープン就労に切り替え、 身に付けたITスキルを求めている会社を探しています。
― 2025年3月に大学を卒業予定ですね。大学ではどのような勉強をしてきましたか。
大学入学時は臨床関連学部で学んでいたのですが、臨床検査のような人と深く関わる仕事は自分には合わないと感じて、ITスキルを身に付けるため理工学部情報学科へ転部しました。
― そのITスキルをどのような仕事で生かしたいですか。
どんな業界でもいいのですが、Web制作の専門職で採用されることが目標です。ただWeb制作に限定してしまうと求人が限られそうなので、就職フェアに参加して、私が身に付けたITスキルを求めている会社を探しているところです。
― 精神障がいをオープンにして就職活動をしているとのことですが、会社にはどのような配慮を求めていますか。
特別な配慮を求めているわけではないのですが、応募の段階で「精神障がいは対象外」と言われることがあります。障がい者雇用に積極的といわれる会社でも、断られた経験があります。それには理由があるのだと思いますが、障がいの種類に関わらず働ける会社が多くなればいいと思います。
― 求人情報はどのような方法で集めていますか。
主にインターネットの求人サイトで探しています。大学のキャリアセンター(就職課)よりもネットの方が障がい者雇用の情報が多いと感じています。
―「SMILE」フェアもネット検索で知ったのですか。
ネットで情報を収集している時に知りました。有名な会社が多く参加していて驚きました。
―「SMILE」フェアに参加する前から就職活動をしていましたか。
就職活動を始めた頃は、(障がいを開示せずに働く)クローズ就労で就職先を探していたのですが、面接の場ではうまく自分をアピールできずに自信を失ってしまい、しばらく就活を休んでいました。
― 今はオープン就労に切り替えて就活をしているのですね。
休んでいる間に就活方法を見直したり、就職後の働き方を想像したりして、オープン就労に切り替えました。定期的な通院が必要なので、オープン就労にした方が休みを申請しやすいと思いました。
真摯に言葉を選び、ゆっくりと話してくれたAさん。自分の適性を見極めたうえで職種を決め、
オープン就労に切り替えたことで一歩先に進んだ。