Fさんの場合
20代男性/精神障がい
20代男性/精神障がい
― 2024年3月卒業ですね。大学ではどのような勉強をしていたのですか。
大学の経済学部で経済の統計手法やデータ分析の仕方を学びました。
― 在学中の就職活動は、どのようにしていたのですか。
在学中の就活は障がいをオープンにせず、一般採用枠で何社かに応募しました。
4年間学んだ知識が生かせるシンクタンクや経済研究所のような情報を収集して分析する職種のある企業にエントリーしたのですが、うまくいきませんでした。
― 今は既卒で就活を続けているわけですが、障がいをオープンにするなど就活方法を変えたのですね。
神経症性障害・不安障害と軽度の発達障がい、ADHD(注意欠如・多動性障害)があることをオープンにして就活をしています。
企業もシンクタンクに絞り込まず、いろいろな職種にチャレンジしたいと思うようになりました。
― 求人情報はどのような方法で集めているのですか。
学生時代は大学のキャリアセンターなどが活用できたのですが、今はインターネットで情報を集めることが多いです。
障がい者のための就職・転職フェア「SMILE」の開催もインターネットで検索して知りました。
― 初めて就職フェアに参加して、どのような印象を持ちましたか。
多くの企業(28社)がブースを出していることに驚きました。
エントリーシートを出す前に企業の方と直接話をすることができるので、ミスマッチを無くせると感じました。
― フェアに参加して、どのような企業に応募しようと思いましたか。
募集職種が一つの会社より、三つ、四つの会社の方が自分に合った仕事が見つけられそうです。
― 企業にはどのような配慮を求めていますか。
フェアに参加している企業はどこも障がいに対する理解が深いと思っているので、特に求めることはありません。
ただ、採用してくれた企業には長く勤めてキャリアを積んでいきたいと思っているので、(障がいに関連した)いろいろな問題が起きたときに、気軽に相談できたり、問題を解決・改善できたりする仕組みがあるとうれしいです。
職種を絞らず、採用してくれた企業には長く勤めたいという気持ちが強いFさん。その希望がかなう会社探しは続く。