注目企業を訪ねました01/先輩社員のホンネ

注目企業を訪ねました01/先輩社員のホンネ

先輩社員の本音メッセージ
長谷川 颯さん(27歳)
2019年新卒入社

クレアージュビジネス事業部第2部
視覚障がい

Q1.入社を決めたきっかけは?

パソコンへの興味は小学生の時から

 小学生の頃からパソコンに興味がありました。特にハードウエアよりもソフトウエアが好きだったため「将来はプログラミングに関わる仕事がしたい」と考えていました。

 その気持ちはずっと変わらず、大学も情報系の学科に進学したので、就職活動をする頃には「IT系の企業で働きたい」との意思が固まっていました。

 しかし、当時は就職難の時期だったため、数十社に応募しましたが、なかなか内定が得られませんでした。

 エンジニアを目指していたので応募可能な企業が少ないこともありましたし、書類選考で落ちてしまったり、面接がうまくいかないことも多くありました。

出会いのきっかけはハローワーク

 クレスコと出会ったのは、ハローワークがきっかけです。就職活動をしていたときにハローワークで障がい者対象の合同企業説明会がありました。そこでクレスコに出会いました。

 説明を聞いてみると、私と同じように視覚に障がいを持って働いている先輩がいることが分かり、そこから興味を持ち応募しました。


Q2.現在の仕事とやりがいを教えてください

エンジニアとして技術を活かしチャレンジする

 当社が取引をしている金融機関のお客さまに対して、サーバやネットワークなどのインフラの設計や構築、保守の仕事をしています。

 私自身はパソコンに触れているだけでも楽しいのですが、さらに技術的な部分に携わることができるのは、とてもやりがいがあります。

 今は社内か在宅で仕事をすることがほとんどで、お客さま先に訪問することはないのですが、今後はお客さまとの折衝も経験したいと思っています。

 視覚障がいがあるので、お客さまのオフィスを訪問するには、移動ルートを事前に学習するなどの準備は大変ですが、チャレンジせずにあきらめるのは私の性格に合いません。ぜひ実現したいと考えています。

いちばん大変なのが移動だが、社内で会議室や執務室を移動する時には同僚がヘルプしてくれる

Q3.職場環境はどうですか?

寄り添い向き合ってくれる環境に感謝

 入社してから仕事が軌道に乗るまでには、「さまざまな問題を乗り越えていかなければならないだろう」と覚悟していました。

 たとえば、目を使わなければ理解できない場面(図版など)では、同僚の方にヘルプを求めることになります。そのときにサポートが得られるか、自分が戦力として役に立つのか、などの心配があったのです。

 実際に仕事を始めてみると、人事担当の方や同じプロジェクトの先輩などが念入りに準備をしてくださっており、信じられないほどスムーズに仕事になじむことができました。

 また、当時は入社から3年間は指導員とメンターがつき、困ったことがあればいつでも相談できる仕組みがあったのも助かりました。社内手続きや仕事で分からないことがあると、何でも相談しました。

 視覚障がいの場合、いちばん大変なのは移動です。社内で会議室や執務室を移動する時には同僚がヘルプしてくれます。業務後の懇親会などの社内イベントがあるときには、ビルの入り口で待ち合わせをして、お店までサポートしてもらうこともあります。

長谷川さんが使用している、点字と音声で情報を出力できる視覚障がい者向けのスクリーンリーダー

 設備面では、スクリーンリーダーを導入してくれました。非常に高価な装置ですが、パソコンに接続すると、画面に表示された内容を読み上げてくれたり、点字で表示してくれたりします。

 骨伝導ヘッドフォンも助かりました。スクリーンリーダーを利用している時にはヘッドフォンをしているのですが、そのままでは周囲の音や会話が聞こえません。

 その点、骨伝導ヘッドフォンは周囲の音を遮らずに利用できるので助かっています。これは上長からの提案で「これ使ったらいいんじゃない」と言ってくれ、すぐに購入してくれました。

 上司や同僚がこうした柔軟な配慮をしてくれるので、とても働きやすいと感じています。

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