Hさんの場合
20代男性/精神障がい・てんかん
20代男性/精神障がい・てんかん
― 大学新卒で仕事を探しているということですが、大学は2024年3月卒業ですか。
はい、経営学部で経営戦略や財務管理といった経営に関連する勉強をしました。
― 在学中に就職活動をしましたか。
いいえ。体調が優れなかったこともあり就職活動をしないまま卒業しました。
就活を考える余裕がなかったという方が当時の状況に近いと思います。就活は卒業してから始めました。
― 卒業の年まで就活をしていないと友人たちは心配すると思うのですが、障がいのことは告げていましたか。
友人にはオープンにしていません。
だから一般枠での就活は、体調が良かったとしても難しかったかもしれません。
― 卒業後に就活を始めたということですね。大学によっては既卒生でも就職課の支援を受けられるそうですが、求人企業の情報はどのような方法で集めていますか。
親がインターネットを使って情報を集め、教えてくれます。
この「SMILE」フェアも親に勧められて参加しました。
― 「SMILE」には大手・優良企業が28社参加(24年10月19日開催分)しています。
説明を受けたみたい企業は見つかりましたか。
どの企業に入りたいではなく、自分に合う職種で探しています。
内勤の事務職として働きたいのです。転勤のある仕事は希望していません。
親からは「早く働いてほしい」「仕事が見つかったら、ずっとしっかり働いてほしい」と言われています。
短期の仕事や契約社員ではなく、正社員として長く働ける仕事を見つけたい。
― 長く働ける仕事が見つかったとして、その企業に求める配慮はどのようなことですか。
自分の場合はてんかん発作を起こすことがあるので、倒れたときは体を保護して休ませて欲しいです。
それだけはしっかりお願いするつもりです。
仕事上のお願いとしては、何か説明をするときは、ゆっくり話して欲しいということ。
業務マニュアルがあると助かりますが、なくても大丈夫だと思います。
どの企業に入りたいではなく、自分に合う職種で探しているHさん。正社員として長く働ける仕事探しを模索する。