2-3

障がい者が話す「私の仕事探し」VOL.2

情報収集にインターネットが有効、 就職率ではハローワーク

 Tさんが転職するときには、インターネットを活用して情報収集をしているという。自宅にいながら、多くの情報を得られるのは大きなメリットがある。ただ、応募しても面談までにこぎつける確率は低い。地方企業であれば面談できるケースも多いが、東京の企業の場合は応募者が多いからか、書類審査の段階で条件を満たさないと、機械的に切り捨てられてしまうケースが多い。

 そこで併用しているのはハローワークの求人だ。
「ハローワークであれば、ほとんどのケースで企業との面談ができます」
その分、採用される確率も上がる。

 現在は下肢に障がいがあるため、在宅の仕事を希望している。原因は40代の骨折だという。骨折した部分が徐々に悪化し、股関節の骨が変形してしまったという。

「股関節の軟骨が減ってしまって、歩けば歩くほど痛い状態です。歩行が困難になり、障がい者の認定を受けました」

 しばらく仕事を休んでいたが、失業保険も切れてしまったので、在宅で可能な仕事を探すために求職活動を開始した。障がい認定を受けたあと、ウエブ作成の職業訓練を受けたため、その分野で仕事を探しているという。時代を読み、就職先を探し続けてきたTさん。その努力の日々は続いている。

「障がい者のための就職・転職フェア SMILE」の出展企業はいずれも障がい者雇用実績があり、採用に積極的な優良企業だ。 面談ブースでは採用担当者と直接話ができ、フェアに参加してこそ得られる情報に出会える。前回のフェアでは6割の人が3ブース(企業)以上を訪問している。

(取材・文/向山勇)

 戻る 1 2 3


インタビュートップへ戻る

naviSMILE topに戻る