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障がい者が話す「私の仕事探し」VOL.8

就労移行支援事業所で情報収集、 一つの仕事に集中できる事務職を目指す

 就労移行支援事業所では、障害者総合支援法に基づいて、一般企業への就職を目指す障がい者を対象に就職に必要な知識やスキル向上のための支援をしてくれる。

 就労移行支援事業所で情報収集するなかで、Nさんは「マルチタスクは苦手でも、一つの仕事に集中できる事務職であれば、能力を発揮できるのではないか」と考えた。そして、障がい認定を受けてからは初めての就職活動をすることになった。

「SMILEフェア」は、就労移行支援事業所に掲出されていたポスターで知った。調べてみると、自分が希望していた企業が面接を実施することがわかり、参加することにしたという。

「発達障がいと診断される前は、障がい者の就職に関して考えたことはありませんでしたが、就労移行支援事業所を含め、さまざまな支援があることを知って助かっています」

 ご主人と2人暮らしのSさん(30代女性・発達障害)も1年ほど前に発達障がいと診断された。Sさんは幼少期から感覚過敏が気になっていた。感覚過敏は聴覚や視覚などの感覚が敏感になっている状態で、Sさんは音に対して敏感に反応してしまう。普通の人であれば無視できるような音でも耐えられないこともあり、耳栓をするなどして対処してきた。

 Sさんのような感覚過敏がある場合、その程度によっては障害認定を受けられるが、これまでは健常者枠で就職し、クリニックや健康保険組合などの労務関係の仕事をしてきた。

 しかし、最近まで働いていたクリニックで感覚過敏がひどくなり、体調を崩してしまった。

「そのときに心療内科を受診したのですが、主には適応障がいだけれど、おそらく発達障がいもあると診断されました」(Sさん)

 それをきっかけに障害の認定を受けた。健常者枠での再就職は難しいと考えて、いまは障がい者枠での再就職を考えているという。

 
障がい者への理解や配慮がある職場もある
 

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